　　C言語例文集

　printf()　　　　書式付きの文字列を標準出力（stdout）に出力する

ヘッダ	stdio.h
書式	int printf(const char *fmt , ・・・); 　→　int printf(書式文字列, 可変引数);
引数	fmt … 出力するときの書式を含む文字列・・・ … 出力する値のリスト
戻り値	成功：出力したバイト数失敗：EOF
解説	書式付きの文字列を標準出力（stdout）に出力する

printf()は書式化された文字列を標準出力に書き出します。引数内の書式は次のような文字列で指定します。[ ]は省略可能。

% [①フラグ] [②出力幅] [③精度] [④データサイズ] ⑤データの型

各部分の詳細は以下の通りです。

＜①フラグ＞

文字列及び数値の表示形式を指定します。

+　：出力の前に符号（+または-）を付ける（省略時はマイナス符号のみ表示）
-　：左詰めに表示する（省略時は右詰め）
0　： 0を詰める
#　：数値の表示形式がわかるように表示する。
　　(1)　%#oのとき「0」を付加（8進数形式）
　　(2)　%#ｘのとき「0x」を付加（16進数形式）
　　(3)　%#Xのとき「0X」を付加（16進数形式）
[空白]　：出力値が符号付きで整数の場合、出力値の前に空白を付ける

＜②出力幅＞

文字列及び数値の出力幅を指定します。

＜プログラム例＞

#include<stdio.h>
int main()
{
  int num = 10;
  char str1[] = "str1";
  char str2[] = "str2";

  printf("一般表示：%d\n", num);
  printf("        ：12345678901234567890\n");
  printf("右詰表示：%8s%8s\n", str1, str2);
  printf("左詰表示：%-8s%-8s\n", str1, str2);
  printf("０詰表示：%08d\n", num);
  printf("符号あり：%+d\n", num);
  printf(" 8進表示：%#o\n", num);
  printf("16進表示：%#x\n", num);
  printf("16進表示：%#4X\n", num);

  return 0;
}

＜実行結果＞

＜③精度＞

精度は以下のようにデータ型により指定が異なります。

文字列の場合：最大文字数の指定
整数の場合：最小桁数の指定
浮動小数のeやfの場合：小数点以下の表示桁数の指定
浮動小数のgまたはGの場合：最大有効桁数の指定

精度は最小幅フィールド指定のあとに小数点をつけて指定します。

＜プログラム例＞

#include<stdio.h>
int main()
{
  double x = 123.456;
  printf("12345678901234567890\n");
  printf("%f\n", x);
  printf("%12f\n", x);
  printf("%9.2f\n", x);

  printf("%6.3s\n" , "cgengo");
  printf("%6.3d\n" , 1);
  printf("%.3e\n" , 20.10);
  printf("%.3f\n" , 20.10);
  printf("%.3g\n" , 20.10);
  return 0;
}

＜実行結果＞

＜④データサイズ＞

入力数値データ引数のデフォルトサイズを指定します。指定方法はh, l , Lのいずれかで指定します。

h　： short int指定
l または L　： long int指定

＜プログラム例＞

#include<stdio.h>
int main()
{
  printf("%#lx\n" , 0x7fffffff);
  printf("%#hx\n" , 0x7fffffff);
  return 0;
}

＜実行結果＞

＜⑤データの型＞

データの型を指定します。

変換指定文字	意味	データ型
%c	1文字として出力する	文字型
%d , %i	10進数で出力する	整数型
%o	8進数で出力する	整数型
%x , %X	16進数で出力する	整数型
%f , %F	[-]dddd.ddddddの形式で出力する	浮動小数点型
%e , %E	指数形式で出力する	浮動小数点型
%g , %G	fまたはeの書式のうち、精度を表現できる短い方の書式で出力する	浮動小数点型
%s	文字列として出力する	文字列
%%	%を出力する	文字
%p	ポインタの値を出力する	ポインタ

＜エスケープシーケンス＞

　文字として出力できない特殊な文字をソースコード上で表現するときには、「\（円記号）」と特定の文字を組み合わせて表現します。
エスケープシーケンスはソースコード上は2文字以上の文字で構成されていますが、実行結果は1文字として扱われます。

エスケープシーケンス	意味
\a	アラート
\b	バックスペース（1文字分戻る）
\f	フォームフィード（ページ送り）
\n	改行
\r	キャリッジリターン（同じ行の先頭に戻る）
\t	水平タブ
\v	垂直タブ
\'	シングルクォテーションを表示
\"	ダブルクォテーションを表示
\\	\を表示（環境によってはバックスラッシュ表示）
\?	?を表示
\0	NULL文字
\ooo	8進数表記のASCII文字
\xhhh	16進数表記のASCII文字

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printf() 書式付きの文字列を標準出力（stdout）に出力する

% [①フラグ] [②出力幅] [③精度] [④データサイズ] ⑤データの型

＜①フラグ＞

＜②出力幅＞

＜③精度＞

＜④データサイズ＞

＜⑤データの型＞

＜エスケープシーケンス＞

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